Friday, April 25, 2014

SONY セルソーター アップグレード完了のお知らせ

以前お知らせしていたように2月21日からSONYセルソーターSH800がアップグレードのために一時ソニーの工場に引き取られていました。3月半ばにアップグレードを完了して戻ってきていたのですが、装置の調整や軽微な修理等で正式なアナウンスが遅れていましたが本日からまた通常通りお使いいただけます。

今回のアップグレードの内容は96穴プレートまでのマルチウェルプレートに対応したソーティング機構の追加です。これまでのコレクションチューブへのソーティングに加え、マルチウェルプレート内のウェルへ細胞を取得することが可能になりました。

96プレートをセットしたところ。このあと奥に移動し細胞がウェルに入る。

対応マルチプレートは6,12,24,48,96ウェルタイプのプレートです。 プレートを冷却しながらのソーティングも行えます。

培養液を満たしたマルチウェルプレートの各ウェルに 1細胞ずつ細胞を分取することもできるので細胞のクローニング用途にもご利用いただけます。分取した細胞はインキュベータへ持っていてそのまま培養できます(ゲノム研究分野では装置近くに細胞培養用のインキュベーターも設置していますので短期間の培養も行っていただけます)。

また専用台を使うことでPCRチューブにもソートできます。予め反応液を入れておけばそのままサーマルサイクラーに移してPCR反応を行うということも可能です。

PCRチューブにもソートできる。写真はPCRチューブを立てる専用台。
なぜかエッペンドルフ製。青いのは保冷剤。

これまでは2方向ソーティングに使うコレクションチューブを入れる台が装置内にセットしにくいという問題がありましたがこの不具合も解消されていますので、台がずれていたたために細胞がチューブ壁面にぶつかってしまうということもなくなると思います。

ちなみにマルチウェルプレートへのソーティング機構がついたことで本装置はSONY第2世代セルソーターとなり名前もSH800からSH800Zとなりました。なんかどこかで聞いたことがあるようなネーミングですね。

ゲノム研究分野ではなるべく早い時期に本装置の操作説明会を開く予定にしています。
後日お知らせしますのでぜひご参加ください。

Tuesday, April 15, 2014

PCR用酵素 その2



前回(PCR用酵素 その1)からの続きです。

PCR用酵素を4つのグループに分けて紹介しています。
後半の2グループです。