Thursday, February 27, 2014

コロニーダイレクトPCR




これまでにゲルからのDNAの切り出しとT-ベクターへのクローニングの方法を説明してきました。

(参考リンク→T-Vectorを使ったサブクローニングライゲーションゲルからのDNAの切り出し

今日は形質転換した大腸菌からプラスミドを抽出せずにダイレクトにPCRを行い目的のDNAがベクターに入ったかどうかをチェックする方法を紹介します。

Tuesday, February 18, 2014

ピペッターの持ち方あれこれ

皆さんはどんなふうにピペッターを持っていますか?

人によって自然と持ちやすかったり疲れにくかったりする持ち方をしていると思います。
今日はピペッターの持ち方に関する考察をしたいと思います。
(そんなことに考察がいるか? と思われるかもしれませんが、お付き合いください。)

普通の握り方。

おそらくこれが最も普通の持ち方でしょう。ピペッターを手のひらに載せてそのまま握るとこうなります。
ほとんどのピペッターはこの持ち方をしたときに一番手にしっくりくるように設計してあると思います。

人差し指の上にせり出している本体の出っ張りがピストンを押したときにピペッター本体が押されて手からずり落ちないようにストッパーの役割を果たします。 ピペッターによってはここが傘の柄のようにカーブしていて、使わないときにピペッターをピペットハンガーなどに架けられるようになっています。

イジェクトボタンがやや押しづらい
難点としてはそのままだとややイジェクトボタンに届きづらいので手の中で少しピペッターをずらしてボタンを押しやすい位置に持ってくる必要があります。


さて、これが一番普通の持ち方といいましたが、僕はこの持ち方をしていません。

Wednesday, February 12, 2014

おすすめ論文紹介 - Unusual thermal defense by a honeybee against mass attack by hornets

今日は個人的に好きな論文を紹介します。

Title: Unusual thermal defense by a honeybee against mass attack by hornets
Authors: Masato Ono, Takeshi Igarashi, Eishi Ohno & Masami Sasaki
Nature Vol. 377, 334 - 336 (1995)



ニホンミツバチがオオスズメバチを撃退することができることについては知っている人も多いと思います。時々サイエンス系のテレビ番組などでも見かけることがあります。

ミツバチとオオスズメバチの体格差 攻撃力の差は歴然で30匹ほどのオオスズメバチがいれば3万匹のミツバチを数時間のうちに全滅させてしまうといいます。養蜂に使われるセイヨウミツバチはオオスズメバチの集団に襲われるとなすすべもなくやられてしまい、巣の中の幼虫や蛹などを食料として奪われてしまいます。

一方でニホンミツバチはオオスズメバチの大群にはかなわないものの、斥候として単独で偵察にやってきたオオスズメバチを大勢の働き蜂で打ち取ることで大群の襲来を未然に防ぎ、自分たちの巣を守ります。本論文は20年ほど前に書かれた論文で、上記のニホンミツバチの有名な習性と撃退のメカニズムを世界で初めて報告しました。

本文は刺激的な記述から始まります。

Thursday, February 6, 2014

エッペンドルフ リファレンス

ワンアクションで簡単操作のピペッター, eppendorf Reference

泣く子も黙る、純正エッペンドルフチューブ(サンプル)。

ピペッター批評3回目はドイツeppendorf社のマイクロピペッター 、Referenceを取り上げます。

(参考リンク→ピペッター批評1回目2回目)

特に理由はないけれど最初そうだったからなんとなく同じことを続けている、ということはよくあることだと思います。ほぼそれとおなじ感覚で僕はこのeppendorf社のピペッターをマイクロインジェクションで使うガラス針にDNAやRNAを注入するためだけに使っています。