Thursday, November 26, 2015

スーパーTベクター



実験をしていると原因不明の失敗は度々あります。方法や試薬を変えてみてもうまく行かず、何度か繰り返すうちいつの間にか成功して、一体何が原因だったんだと思うこともよくあります。

おそらく方法や試薬ではなく手技の上達が問題を解決したのかも知れませんが、こういうのは永遠の謎です。

一方で原因不明の成功はあまり経験がありません。ところが先日久々にT-ベクターをつくったところ、やたらといいものができたのでちょっと紹介します。

Sunday, November 8, 2015

先端生命科学の2大革命 つづき

11月29日に生命科学総合研究支援センターの公開講座が公開されます(→参考リンク)。
これに関連して過去の公開講座の内容を紹介しています。

今回の投稿は前回のつづきになります。

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(2013年 公開講座より)

先端生命科学の2大革命

iPS細胞と次世代遺伝子診断

前回の続きです)


超高速シーケンサーによる遺伝子解析と健康への応用
現在ヒトの全遺伝子配列を短時間ですべて解読する為の機器の開発が進んでいます。それらの機器は次世代シーケンサーと呼ばれ、ヒト一人分の全遺伝子配列(DNAの全情報)を数時間のうちに解読してしまいます。全遺伝子配列を解読することで病気や体質に関係する遺伝子の個人差を発見することができ、病気の診断や治療、予防に役立つと期待されています。次は次世代の遺伝子診断について紹介します。


Sunday, November 1, 2015

先端生命科学の2大革命

前回の投稿でお伝えしたように11月29日に生命科学総合研究支援センターの公開講座が開催されます。詳しくはこちら。

そこで今回の投稿では以前の公開講座の内容をご紹介します。参考までにご覧ください。

2013年はゲノム研究分野からは「先端生命科学の2大革命」と題した講演をおこないました。
以下は当日参加者の皆さんに配布した資料から抜粋した講演のあらすじです(一部加筆、訂正してあります)。


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先端生命科学の2大革命

iPS細胞と次世代遺伝子診断


はじめに
現在、生命科学の分野で革命的とも言える2つの変化が起こっています。1つは京都大学の山中先生が開発したiPS細胞を使った研究の発展、もう1つはDNA配列解読装置の驚異的な高性能化による遺伝子解析法の進歩です。本講義ではこれら2つの変革が私たちにもたらす変化について将来の可能性を交えながら紹介します。

iPS細胞と再生医療
iPS細胞 (induced pluripotent stem cell)は万能細胞とも呼ばれるように、身体を構成するあらゆる細胞に変化可能な細胞です。


生命科学総合研究支援センター公開講座2015



先週までの暖かさはどこえやら、一気に冷え込んで岐阜の短い秋が始まりました。

屋外で元気にスポーツというのもいいですが、寒くなると筋肉も思うように動かず
怪我も増えるというもの。温かい屋内でゆっくり過ごすのもいいでしょう。

今日はそんなあなたにおすすめの公開講座のお知らせです。

岐阜大学生命科学総合研究支援センターでは毎年秋に公開講座を開催しています。

今年は「生命科学への扉~研究がもたらすもの~」と題して11月29日 (日曜日)
岐阜駅近くの岐阜大学サテライトキャンパス(岐阜スカイウイング37 東棟4階)で
開催します。

演目は次の4題で、センター各研究分野の教員が担当します。

講演1 食の生産・安全と微生物とのかかわり
 ゲノム研究分野 須賀 晴久

講演2 細菌についての最近の話題
 嫌気性菌研究分野 田中 香お里

講演3 動物のがんが教えてくれること
 動物実験分野 平田 暁大

講演4 生き物の中の無機物質
 機器分析分野 近江 靖則
 です。

現在申し込み受付中ですので以下のリンクからお申し込みください。
お待ちしています。

公開講座お申し込みはここをクリック。

また参考までに次回の投稿では過去の公開講座の内容を紹介します。